院長のひとりごと

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2024.05.31更新

京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。

全体的に治したいと来院された患者さんに問題点とその治療計画、手術計画を提案し、同意頂きました。

初診時

パノラマ

残根抜歯を終え、インプラント埋入に問題ない場所から埋入していきました。まずは右の上下からです。この時、患者さんはまだ右下と左下の抜歯の踏ん切りがついておられませんでしたので、まだ残っている状況です。
右上下埋入次に左上の埋入です。患者さんは怖がりの方でしたので、上顎洞は触らず、ショートインプラントの本数を増やして代償するように計画しました。
骨の量が少ない場合、ショートインプラントの本数を増やして対応する論文に基づいて治療した、という医院をホームページで見ました。私もそうなんだな、と思いました。」
私「ご安心頂けたのであれば、まずは何よりです。
 大変恐縮ですが、私は『有名な先生がこうしてたから。』『論文でこう言うてたから。』という理由で、治療計画を立案することはないです。誰かの言いなりだったり、指示を受けていたり、誰かに何かに頼らなければ自身の治療が成立しないうちは、院長であることも患者さんに対して主治医と名乗ることも難しいと思います。

 見たことのない先生、会ったことのない先生が自分よりも技術や方針が優れているとは考えていませんので、自分が責任を持てるやり方でしか治療計画を立てません。臨床の答えは論文に書いてある訳ではなく、有名な先生が知っている訳でもなく、『患者さんが答え』だと私は考えています。〇〇さんにこの先何かあった時に、「有名な先生に相談しますんで。こういう時にどうするか論文を調べますんで。」と言われたら、どう思いますか?私が患者さんの立場だったら、「え。。。人任せ??」って思います。

 正しい答えを導きたいのであれば、患者さんにとって何が良いかを一生懸命考えることです。ショートインプラントの本数を増やして対応した理由が、
『有名な先生がこうしてたから。論文でこう言うてたから。』
『この先何があっても〇〇さんが困らないことだけを考えたから』
私は後者です。〇〇さんのことを考えて出した結果が、論文で出ている手法だったり、有名な先生が考えた手法と同じだっただけです。でも、〇〇さんはどちらの理由が自分のことを考えてくれた治療計画だと安心できますか?」
と答えました。患者さんにはご安心頂けました。

左上埋入

右下と左下の抜歯にも同意頂き、左下にインプラントを埋入しました。右上はミニスクリューで矯正的に圧下、上顎前歯部は矯正的に挺出させている途中です。

左下埋入

最終補綴まで終えました。各々の部分の比較です。まず右上です。
右上左上です。2本分の欠損に対し、2.3本分位の歯冠幅径になるような設計をしています。あまり奥深くまで歯を作ると顎関節に負担をかけること、歯磨きもしにくくなるためです。
左上左下です。

左下

右下です。

左下

術後のレントゲンです。

術後パノラマ初診時との比較です。

術前術後

患者さんはとても不安に感じておられたと思います。患者さんが勇気を出して手術を受けて下さった事に感謝しています。とても喜んで下さったので、良かったです。

医療広告のガイドラインに基づき、治療概要を記載致します。

治療名:骨組織再生処置、インプラント治療、CEREC治療、アンカースクリューによる機能的矯正、エクストルージョン、ホームホワイトニング

治療内容:骨組織再生後、8本のインプラントを埋入。仮歯作成後、光学印象、セラミッククラウン装着。

治療に際してご理解頂いたこと:局所麻酔が必要です。インプラント治療では外科処置が必要です。インプラントドリリング時、歯の切削に伴い、振動などの違和感があります。機能的矯正による圧下は状況によりますが、6〜12ヶ月で判断していきます。

治療後にご注意頂くこと:治癒は術後の患者さんの動向に依存する部分もあります。手術後2〜3時間は患部を良く冷やして頂いた方が腫れにくくなります。手術後当日は汗をかくような体を温める血行が良くなることは控えて、安静にして頂いた方が腫れにくくなります。2〜3日は腫れることがございます。装着している上部構造はオールセラミッククラウンなので、固い物を不意に咬んだ時に割れることもあります。しかし、中のアバットメントは全く無傷でいることが可能ですし、コンピューター内にデータがありますので、ご来院時には既に作成しているセラミッククラウンを装着できます。

治療期間:約1年間

処置内容:骨組織再生手術、機能的矯正、ホームホワイトニング、8本インプラント埋入手術、光学印象、セラミッククラウン装着 

投稿者: リモデンタルクリニック

2024.05.17更新

京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。
前歯も含めて、全体的な治療を希望されたので、インプラント治療と並行して前歯の治療を進めていくこととなりました。

初診時

初診時 前医で根管治療の後、クラウンレングスニングの手術を受けたとのことでした。歯冠長が長くなりすぎると、歯磨きがしにくくなることがあります。そうすると歯肉が腫れやすくなり、違和感や歯肉出血の原因となります。クラウンレングスニングは有用な処置ではありますが、歯肉の形が歪になってしまっているので、治療をするのであれば修正が必要だとお伝えしました。
 3本のうち2本をエクストルージョンで所定の位置まで挺出させて、歯肉と歯冠の形態を修正することを提案しました。患者さんは同意されたので、エクストルージョンを行いました。

エクストルージョン1本のメタルコアを撤去し、全てファイバーポストで支台築造しました。患者さんはホワイトニングも希望されたので、満足いくまで歯を白くされた後、印象し、セラミッククラウンを装着しました。

治療後治療前後の歯肉の形態の比較です。

初診時治療後左右対象にできたと思います。治療前後の比較です。

治療前後側方からです。

治療前後患者さんはホワイトニングを頑張っておられました。おかげで非常にきれいな結果となり、とても満足しておられました。良かったです。最後はインプラント治療編です。

投稿者: リモデンタルクリニック

2024.05.08更新

京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。
全体的に治したいと患者さんが来院されました。
初診時

初診時

初診時
施術を行う上で、患者さんに負担が伴う部分がありました。上下左右、上の前歯それぞれに問題点があったので、各々の部分について説明しました。

右上

まず右上です。問題点は残根ではなく、挺出した第一大臼歯です。右下の補綴スペースの確保、咬み合わせを安定させるために、アンカースクリューを使って第一大臼歯の圧下が必要であることを説明しました。
左上

次に左上です。歯槽骨頂から上顎洞底までの距離が長く取れる方ではありませんでした。

左下

左下です。患者さんは矢印の左下第二大臼歯を残してほしいという希望でした。かなり傾斜しており、挺出もしていました。咬み合わせの確保を邪魔する事が想定されました。
右下

右下です。矢印の親知らずも保存して欲しいという希望でした。かなり傾斜しており、挺出もしていました。咬み合わせの確保を邪魔する事が想定されました。
前歯

最後に前歯です。専門医院でクラウンレングスニングを受けたとのことでした。歯肉のラインが左右対称ではなく、歪になっていました。
患者さんはインプラント専門医院や矯正専門歯科、インプラントも矯正も行う歯科など複数の歯科医院に相談されておられました。私は私の方針で治療計画書を作成しました。
治療計画書
出した答えは、「右下の親知らずも左下の第二大臼歯も保存するにはミニスクリューでのアップライトで1年以上かかる可能性があり、期間をかけた結果、所定の位置まで動くとは限らないため、抜髄処置が必要になる可能性が高い。アップライトだけで1年以上の時間、通院や治療の負担がかかって、「すみません、動きませんでした。じゃあ抜髄します。」で、納得してもらえるとは思えない。それからインプラントを行うことになると総治療期間は2年以上かかる可能性がある。それでも、動かした親知らずと第二大臼歯の予知性は低く、その先に再度治療の介入が必要になる可能性がある。なので、右下も左下も抜歯してインプラント治療を行う方が、治療期間も短く、再治療の可能性も低く、高い予知性が見込まれる。」でした。
患者さんは、「抜歯は受け入れられない。」とのことだったので、「全体的に治療が必要なので、治療した医院とは一生の付き合いになります。治療計画に納得し、ご満足頂ける医院で治療を受けた方が良いです。」と回答しました。
後日、患者さんから「そちらでできることをやってもらいたい。歯を矯正できる歯科を見つけたら、そこで矯正を行ってもらう予定。」と依頼があったので、歯を保存する方向で再度治療計画書を作成しました。
治療計画書 患者さんが、「他院で7番までインプラントは必要ないんじゃないか、と言われた。」と仰ったので、「私の診断では7番まで要ります。〇〇さんが必要ないと思うのであれば、そう診断された医院で治療を受けて下さい。〇〇さんにとって、耳触りの良いことを言うことは簡単です。私は〇〇さんがこの先困ることのない治療計画書を提案しています。もし、他院さんが言うようにインプラントを6番で止めるよう当院で治療を進めたならば、何か起こってしまった時に誰が責任を取るんですか?ここで、治療計画を妥協することは得策ではないです。しわ寄せは必ず来ます。他院さんの言うようにやって、何かが起こってしまった時でも責任は私です。なので、私は自分が診断したようにしか治療は行いません。でも、私も本当は抜歯したくないです。できれば親知らずも第二大臼歯も残って欲しいと思っています。なので、矯正歯科が見つかることを望んでいます。私の技術や診断では苦渋の思いで抜歯と診断しています。これが残せるのであれば、その矯正歯科は日本一だと思います。当院に矯正治療相談をされた全ての患者さんをそこに紹介します。」と答えました。
 その後、「矯正できる」と答えた矯正歯科は見つかったのですが、その矯正歯科医院内で方針が二転三転し、結果として「できない」となりました。やはり、私の診断は間違っていませんでした。時間はかかりましたが、このやり取りで、患者さんにも納得してもらうことができました。
 患者さんには当院での治療計画に同意いただき、インプラント治療を選択されました。
手術計画書患者さんは手術内容に同意されたので、インプラント手術を行っていくこととなりました。次回は前歯編です。

投稿者: リモデンタルクリニック

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