院長のひとりごと

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2025.06.20更新

京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。

被せが脱離したと患者さんが来院されました。

初診時部分義歯を止める歯だったので、このままだと部分義歯を入れることができません。レントゲン写真を撮影し、根管に問題がないことを確認し、患者さんに説明ののち、虫歯除去〜支台築造〜仮歯装着を行いました。
仮歯装着
 型取りを行うことなく、30分程度で仮歯作成を行ないました。以前の歯をそのまま戻したら、同じように義歯を入れることは可能ですが、虫歯を取らずに行うことになるので、再度外れた時は必ず状態が悪くなります。歯型を取ったとしても、義歯の形態を再現することはできません。
仮歯 既存の義歯の留め金に合わせて、短時間で仮歯を作成することはかなり技術が必要なことです。インプラント治療よりも圧倒的に難しく、インプラント治療よりも患者さんに喜ばれる技術だと私は考えています。
 この技術がなければ、慣れた義歯が使えなくなり、義歯を再作成するために通院回数や費用が必要になったり、作成している期間を歯無しで過ごして頂くことになったりするからです。
 家をオーダーメイドで新築するよりも、リフォームの方が『匠』と言われるのは既存の物に合わせることがそれだけ難しい所以だと思います。
 仮歯を作成した後で、患者さんにこの先の治療計画について説明しました。

「今は仮歯を作成したので、入れ歯無しで過ごすことは無くなりました。この先、保険適用で行うのであれば、今と同じ被せを技工士さんが作ることはできない上で、今の義歯も使えなくなり、部分義歯も再作成することとなります。歯の型取り〜義歯の型取り〜歯と義歯の装着で通院が3〜4回程度必要となります。CEREC治療であれば、保険外になりますが、一度の通院で白いセラミッククラウンとなり、今の義歯をそのままお使い頂けます。」

患者さんはセラミック治療を希望されたので、後日CEREC治療を行いました。

セレック治療

仮歯の形態をスキャンして、セラミッククラウン を作成しました。

セレック治療義歯の着脱にも問題ありませんでした。治療前後の比較です。
治療前後

2回で治療を終えました。患者さんはとても喜んで下さったので、良かったです。

治療概要を記載致します。

治療名:CEREC治療

治療内容:むし歯を徹底除去、支台築造し、義歯に合わせて仮歯作成しました。後日光学印象し、セラミックで修復しました。

治療に際してご理解頂いたこと:歯の切削に伴い、振動などの違和感があります。

治療後にご注意頂くこと:3〜6ヶ月に1度のメンテナンスが必要です。不意に固い物を咬んだり、歯みがきがきちんとできていなくてむし歯ができたり、必要なメンテナンスの期間を超えて放置していたりするとセラミックが破折することがあります。

治療回数:2回
治療費用:約7万円

投稿者: リモデンタルクリニック

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