院長のひとりごと

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2020.07.08更新

京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。

左下の歯が腫れる、調子が悪いと患者さんがご来院されました。

左下初診時

 残念ながら、奥の歯は既に保存が不可能な状態でした。手前の歯をなんとか残していきたいと思い、クラウンを撤去したところ、歯根に亀裂が入っており、2本ともに保存不可能な状態でした。こちらの患者さんは当院で右下にインプラント治療を受けておられました(2018年9月7日参照)。初めてお会いした時から、この左下は長くは持たないと診断していました。その際に、すぐに抜歯が必要ということはないこと、右下も左下もインプラント治療を同時に進めると数ヶ月両奥歯がない状態になること、僕は最後まで歯を使いきった方が良いと考えていることをお伝えしていました。患者さんも定期的に受診して下さる方で、当院の方針にご賛同頂いておりました。患者さんはインプラント治療をご希望されたので、治療計画書を作成致しました。

治療計画書 治療計画に同意頂けたので、患歯を抜歯し、骨再生処置を行いました。

GBR

骨の成熟が認められたので、CTシミュレーションを行い、手術計画を作成しました。

手術計画書 

手術計画に同意頂けたので、インプラント手術を行いました。

インプラント埋入 

 患者さんは8:40にご来院され、局所麻酔、クリーニング、術前の資料採取を行い、9:10に手術開始、2本のインプラントを埋入、縫合を行い、9:40に手術終了、9:50には医院を出られました。

 インプラント埋入から2ヶ月半後に仮歯が入り、1ヶ月ほどかみ合わせのリハビリテーションを行いました。最終補綴は光学印象で作成しました。

光学印象

光学印象を行うことでアバットメントの設計も、全て僕が行うことができます。インプラント治療は技工士さんやインプラントメーカー、CTシミュレーションなど歯科医師だけでは達成できない治療ではありますが、患者さんは主治医である僕としか会うことはありません。なので、僕ができることは他人任せにしたくないと常々思っておりました。僕を頼って下さった患者さんに何かあった時、僕がその患者さんの歯のことを一番知っている存在でありたいと考えるからです。当院のセレックとインプラントメーカーがリンクしてくれて、本当に嬉しい限りです。

処置前後

これで、この患者さんの口腔内で、保存が難しいところは全てなくなりました。 歯を最後まで使うことをご希望されている患者さんなので、今後もご希望や患者さんの想いに寄り添っていきたいと思っています。

医療広告のガイドラインに基づき、治療概要を記載致します。

治療名:インプラント治療

治療内容:抜歯して骨再生後、2本のインプラントを埋入。仮歯作成後、光学印象、セラミッククラウン装着。

治療に際してご理解頂いたこと:局所麻酔が必要です。骨再生処置、インプラント治療では外科処置が必要です。インプラントドリリング時、歯の切削に伴い、振動などの違和感があります。治療途中は歯を入れることができませんが、ご希望でしたら、部分義歯を作成致します。仮歯作成後は咬む感触、頬粘膜、舌に触れる感触などを慣らすために一ヶ月ほどリハビリテーションを行います。

治療後にご注意頂くこと:治癒は術後の患者さんの動向に依存する部分もあります。手術後2〜3時間は患部を良く冷やして頂いた方が腫れにくくなります。手術後当日は汗をかくような体を温める血行が良くなることは控えて、安静にして頂いた方が腫れにくくなります。2〜3日は腫れることがございます。装着している上部構造はオールセラミッククラウンなので、固い物を不意に咬んだ時に割れることもあります。しかし、中のアバットメントは全く無傷でいることが可能ですし、コンピューター内にデータがありますので、ご来院時には既に作成しているセラミッククラウンを装着できます。

施術時間:骨再生手術約50分、インプラント2本埋入手術約40分、2次手術15分、光学印象5分

費用:骨再処置、診断料、手術基本料、2本インプラント埋入手術、光学印象、2本セラミッククラウン 約75万円

投稿者: リモデンタルクリニック

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