院長のひとりごと

tel_sp.png
メールでのお問い合わせ

2021.09.08更新

京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。

前歯がぐらつくと患者さんがご来院されました。

初診時

初診時2

診断の結果、根破折していることと、エクストルージョン(矯正的挺出)を行っても骨内の歯根長が短すぎるため、保存的処置を行えないことで、残念ながら保存不可能な状態でした。状況説明のため、治療計画書を提示しました。

手術計画書

 患者さんは インプラント治療を選択しました。

前歯部のインプラント手術に至るまでに考えることや方針については2021.8.6に詳しく書いています。一般的に前歯部のインプラント治療は難易度が高いと言われています。何においてもそうですが、僕は「問題を難しくするのも、簡単にするのも、自分自身の考え方次第」と考えています。歯科臨床においては、術者が難しいことに挑戦することは、患者さんへの負担に直結します。
 複雑な問題は単純な問題の複合体。治療は患者さんとの二人三脚ですので、複雑な問題を一つ一つを紐解いて、解答を積み重ね、一歩でも半歩でも必ず前に進む事が大切だと考えています。まずは抜歯を行い、自然治癒した歯肉の量を確認しました。

抜歯後

抜歯から2ヶ月後、骨組織再生療法を行いました。

GBR後

骨組織再生療法から2ヶ月後、問題なく歯槽堤が回復できています。抜歯前の初診時からの比較です。

初診時GBR比較

CT撮影し、シミュレーションを行い、手術計画書を作成しました。

手術計画書

患者さんに同意頂いたので、インプラント手術を行いました。初診時からインプラント埋入後まで、レントゲンによる比較です。

デンタル

シミュレーション通りにインプラントを埋入できました。レントゲン写真から分かりますが、この患者さんは歯根が短い方でした。ブリッジでの対応を行うと、現在天然歯である両隣在歯を切削することになることや短い歯根に負担をかけることになることもあります。仮にブリッジで対応したとしたら、今は1本の欠損が、将来的に2〜3本の欠損へと拡大してしまう可能性もあります。この方本来の歯根長よりも長いインプラントを入れることで、予知性の高い治療を期待できます。

患者さんは18:15に来院され、局所麻酔、クリーニング後、18:40から手術開始、18:55には縫合終了しました。術中術後の資料の確認を患者さんと行い、仮歯を装着し、19:15には医院をお出になられました。患者さんも喜んで下さったので、良かったです。

医療広告のガイドラインに基づき、治療概要を記載致します。

治療名:骨組織再生療法、インプラント手術

治療内容:抜歯して骨再生後、1本のインプラントを埋入。

治療に際してご理解頂いたこと:局所麻酔が必要です。骨再生処置、インプラント治療では外科処置が必要です。インプラントドリリング時、歯の切削に伴い、振動などの違和感があります。

治療後にご注意頂くこと:治癒は術後の患者さんの動向に依存する部分もあります。手術後2〜3時間は患部を良く冷やして頂いた方が腫れにくくなります。手術後当日は汗をかくような体を温める血行が良くなることは控えて、安静にして頂いた方が腫れにくくなります。2〜3日は腫れることがございます。

手術時間:骨再生手術約40分、インプラント1本埋入手術 約20分

費用:骨再処置、診断料、手術基本料、1本インプラント埋入手術(印象、上部構造等は含んでおりません) 約35万円

投稿者: リモデンタルクリニック

SEARCH

ARCHIVE

CATEGORY

メールでのご相談はこちら