院長のひとりごと

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2024.06.06更新

京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。
当院のスタッフは2人とも6月入社なので、勤続祝いをランチでお祝いしました。
勤続祝い

 衛生士は12年、受付は11年勤務してくれてます。
 11年間、当院は求人を出しておりません。おそらく、そういう医院は京都府だけでなく、日本全国でも少ないと思います。
 私は、求人が必要になるのは、全てトップ次第だと考えています。私は自身をもっともっと高めていこうと考えていますが、スタッフに強要することはありません。私は、2人のスタッフが、仕事を通じて日々が充実して幸せになってくれたらそれで良いと思っていますし、スタッフが一生懸命やってくれていることは重々分かっています。
 私が欲張るのは簡単です。でも、私が欲張った結果、スタッフを増員して人間関係が複雑化し、2人が嫌な思いをすることがあったり、患者さんにとってもスタッフがコロコロ変わったりする医院になるのであれば、私は今が、今のままが良いです。スタッフにとっても、ご通院下さる患者さんにとっても、体制が長く永く続くことを選んでいます。

 求人募集で『アットホーム』、『勉強できる、やり甲斐がある』等の文言を見ることがあります。
 残念ながら、『アットホーム』な組織の永続性は高くありません。アットホームが悪い訳ではありませんが、アットホームはクライアントへの緊張感の欠如と上司へのリスペクトが欠如することで成立するからです。目標設定も指揮系統も崩壊する、それがアットホームな組織の行く末です。
 『勉強できる、やり甲斐がある』ことも、求人を出す側が決めることではありません。勉強という名目の超過勤務や、やり甲斐という名目の同調圧力があるから、従業員が消耗し、求人が必要な状況となります。勉強できる、やり甲斐があるかは、従業員が決めることです。雇用側が決める『勉強できる、やり甲斐がある』はモチベーションや時間と労力の搾取です。
 だから、求人が必要になるのは、全てトップ次第だと考えています。

 当院では、歯科医師、歯科衛生士、受付が一番能力を発揮する領域でトップダウンの指示系統の方針を取っています。朝礼で1日のシミュレーションにおける必要な器具、投薬や順番などの指示後、診療中は無駄な動きなく、患者さんに『三位一体』、『スリーマンセル』で対応するようにしています。
 スタッフが目についた業務に飛びつくことがあって、その優先順位が間違っていたら、「それは間違っている。理由は〜」と、きちんと指導します。1日の診療中に指導することがあったら、終礼時に指導を行います。「僕はこの指導している時間にも、残業代を払っている。君はお金をもらってこの指導を受けている。だから、ちゃんと直してほしい。」と、残業代を支払って指導しています。

 私は、学生時代に時給680円のアルバイトをして生活費をまかないながら歯科医師になり、九州から京都に出てきました。ど底辺から今に至る人間です。スタッフが上手くいかないこと、壁、ミスや失敗など、私は全てぶつかって体験してきました。なので、どう考えたからそのように行動しミスが起きたか、手に取るように分かります。その対処法も全部分かるので、スタッフがするミスの尻拭いは、全て私ができます。
 その上で、私はスタッフに「自分のメンツを保とうとしなくて良いから。どうせ2人しかいないんだから。自分に嘘をついたらダメ。できなかったことはできなかったと正直に認めないと、できるようにならない。次に進めない。うちは嘘ついてまでしがみつかなきゃいけないところじゃないよ。嘘つかなきゃいれない組織にいても、しんどいだけだから。だから正直でいなさい。自分に正直に。」と伝えています。

『一生幸せでいたいなら、正直でいることだ』

と欧米の名言で読みました。私は20年前に京都に出てきて、嘘をつかないことが、人生においてとても大切なことだと気付かされました。私にとって、なんのストレスもなく毎日が充実しているのは、私が自分に正直でいて自分に無理をしていない上に、一緒に仕事してるスタッフも自分に正直でいて自分に無理をしていないからだと感じています。
 いつまでも、とは言えませんが笑。毎日が充実していることが、周りの協力があって成り立っていることに感謝していきたいと思い、また研鑽していきます。

投稿者: リモデンタルクリニック

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