院長のひとりごと

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2025.05.02更新

京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。

前歯が外れたと患者さんがご来院されました。
 他院様で装着されたセラミックの前歯だったので、それをまた当院でやり直すとなると、さらに費用がかかる上に、他にも装着されているセラミックの歯の色と合いにくくなってしまいます。
 「一番他の歯と色が合っているのはこのセラミックなので、頑張って戻します。」とお伝えしたのちに、支台築造し、セラミックを戻しました。
 前歯の脱離の原因は、奥歯でちゃんと咬めないからでした。左上に不安定な長いブリッジが入っていました。

初診時

ブリッジの下に虫歯ができていることを説明の上、虫歯治療を行いました。

虫歯治療

一番奥の歯は虫歯が大きかったのですが、保存していく方向で治療を行ないました。治療を進めていく上で、再度ブリッジで対応していくとなると、現在2本分の欠損が3本分になる可能性があり、何より前歯がまた脱落しやすい状況になってしまうことを説明し、治療計画書を作成しました。

治療計画書

 患者さんはインプラント治療を選択されたので、CTシミュレーションを行い、手術計画書を提示しました。

手術計画書

 患者さんは9:00にお越しになり、局所麻酔後、歯のクリーニング、術前の資料採取を行いました。9:20に手術開始、9:40に縫合終了。術後の資料採取を行い、資料を見ながら術中の説明、術後の注意事項を説明し9:55には医院を出られました。

 インテグレーションを待つ2ヶ月の間に、根管治療を終え、仮歯を装着しました。その後、2次手術を行い、仮歯を適合させました。リハビリ後に光学印象を行いました。

光学印象

 自身のインプラント埋入の再評価を行い、補綴物の設計を行いました。1週間後にカスタムアバットメントとセラミックを装着しました。前後の歯はセラミック治療をご希望されました。

治療後

治療前後の比較です。

治療前後

 患者さんはとても不安に感じておられたと思います。インプラント手術も「以前受けたよりも全然楽だった。」とのことでした。なお、治療中に最初に戻した前歯が治療期間中に再度脱落することはありませんでした。患者さんが勇気を出して手術を受けて下さった事に感謝しています。患者さんはとても喜んで下さったので、良かったです。

医療広告のガイドラインに基づき、治療概要を記載致します。

治療名:インプラント治療、CEREC治療

治療内容:2本のインプラントを埋入。仮歯作成後、光学印象、セラミッククラウン装着。前後の支台歯はCEREC治療。

治療に際してご理解頂いたこと:局所麻酔が必要です。インプラント治療では外科処置が必要です。インプラントドリリング時、歯の切削に伴い、振動などの違和感があります。

治療後にご注意頂くこと:治癒は術後の患者さんの動向に依存する部分もあります。手術後2〜3時間は患部を良く冷やして頂いた方が腫れにくくなります。手術後当日は汗をかくような体を温める血行が良くなることは控えて、安静にして頂いた方が腫れにくくなります。2〜3日は腫れることがございます。装着している上部構造はオールセラミッククラウンなので、固い物を不意に咬んだ時に割れることもあります。しかし、中のアバットメントは全く無傷でいることが可能ですし、コンピューター内にデータがありますので、ご来院時には既に作成しているセラミッククラウンを装着できます。

施術時間:インプラント2本埋入手術約20分、2次手術10分、光学印象5分。

治療期間:インプラント手術〜終了まで4ヶ月。

費用:診断料、手術基本料、2本インプラント埋入手術、光学印象、2本セラミッククラウン装着、前後のCEREC治療 約95万円

投稿者: リモデンタルクリニック

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