院長のひとりごと

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2022.09.07更新

京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。

前歯をきれいにしたいとご希望の患者さんが来院されました。
初診時

 小さい頃に脱臼して神経を抜くことになって変色が起こっていました。歯根の内部吸収が若干認められたため、「内部吸収は緩やかではありますが、確実に吸収は進みます。今すぐに保存不可能になることはありませんが、吸収が進んで動揺してくることもあるかもしれません。でも、悲観することはありません。小学生の時に脱臼した時に施術して下さった先生は、そのまま保存不可能にならずに15年以上保存できて素晴らしいと思います。10年後、20年後かは分かりませんが、本当に保存不可能になるまでは、僕はご自身にとってベストだと思うことを行ったほうが良いと考えます。この状況で、ベストな治療はラミネートベニアです。理由は、歯の切削量が極力少なくて済むことと、口蓋側をそのままにできるので根管治療が必要になっても審美的状況は保存できるからです。咬み合わせによっては外れるデメリットもあります。外れないことを求めるのであればセラミッククラウンですが、内部吸収でただでさえ歯が徐々に減っている状況なのに、切削量の多いクラウン形成はリスキーだと考えます。」とお伝えしました。

前歯部審美治療

患者さんは3ヶ月近くお考えになられましたが、状況を把握して同意頂けたので、施術致しました。正中離開も合わせて回復しました。

2本の歯の施術を3回の通院で終えました。患者さんはとても喜んで下さいました。

治療概要を記載致します。

治療名:CEREC審美治療

治療内容:現状をレントゲン写真を以って、患者さんに説明しました。3ヶ月程度お考えの後、同意頂いた上で、歯を切削し、仮歯を装着。患者さんに形を同意して頂き、上口唇の擦れや下口唇の咬唇がないことを確認し、光学印象と印象、シェードテイクを行いました。ラミネートベニアは仮着できないので、トライインペーストで色調を患者さんに確認の後、合着しました。

治療に際してご理解頂いたこと:歯の切削に伴い、振動などの違和感があります。内部吸収の進行に伴い、歯自体が保存できなくなる可能性がありますが、「じゃあ、このままで。」とは思いません。本当に保存が不可能になるのが、10年後か20年後かも分からないからです。今を充実して生きるために、この審美治療は必要だと考え、ご提案しました。

治療後にご注意頂くこと:3〜6ヶ月に1度のメンテナンスが必要です。不意に固い物を咬んだり、歯みがきがきちんとできていなくてむし歯ができたり、必要なメンテナンスの期間を超えて放置していたりするとセラミックが破折することがあります。

治療回数、治療期間:3回、2週間程度

費用:CEREC治療(2本分)約13万円 

投稿者: リモデンタルクリニック

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