院長のひとりごと

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2023.06.15更新

京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。
当院のスタッフは2人とも6月入社なので、勤続祝いをランチでお祝いしました。

勤続祝い
 衛生士は11年、受付は10年勤務してくれてます。
 10年前に4人目の退職者が出た時に、「この先どれだけの人の履歴書に『リモデンタルクリニック退職』と書かすんだろう。」と反省しました。 
 
 僕も勤務医時代に経験しましたが、就活〜就職〜退職は、ストレスがとてもかかります。そんな思いをできるだけ人にさせたくない、自分が変わろう、と思った10年間は過ぎてみると早かったです。
 10年前は『目標:現状維持』は、ぬるい目標なのかも。。。と考えていました。しかし、人も設備も今日が一番若く新しいものであって、明日には今日よりも古く衰えるものです。『現状維持』は、今日は昨日以上、明日には今日以上の努力を積み重ね続けることで達成できるものだということがよく分かりました。僕と副院長とスタッフが、相互に努力し続けたことで、1人も欠ける事なく10年間現状を維持することができました。
 変化して別物になる方が楽なこともあり、『目標:現状維持は、ぬるいものではない』と、分かったことが10年間の結論です。10年間、求人が必要にならなかった事で、『人は、変わらないものに対して安心感を覚える』ことを、当院に通って下さる患者さんを見て感じています。
 
 僕はスタッフの就業について、3つのことを心がけています。
① ブラックな環境で働かせない。
② ヤブな医院にならない。
③ 院長はボスではなくリーダー、スタッフは部下や従業員ではなく仲間と認識する。

① ブラック労働を強要されていると思ったら、ご家族はきっと心配でならないと思います。僕自身もスタッフも同じ人間です。労働基準法に定められた以上に就業することはありません。
 超過労働をした状態で、僕達自身が心身共に健康に患者さんの診察や施術を行うことはできないです。
 人にとって何よりも貴重なものは時間です。僕はスタッフに「長時間仕事する人よりも、効率良く仕事する人を評価する」と伝えています。時間内にどんな結果を残しているかが全てであり、モチベーションといった抽象的なもので評価することはないです。
 なので、医療人としての責任感ややり甲斐を掲げて、サービス残業や研修、超過勉強等を強要し、スタッフから時間や労力を搾取することはありません。


② スタッフは、患者さんにとって歯科治療においては家族より身近な第三者です。
 第三者の立場からすると、筋が通らないこと、辻褄が合わないこと、気の毒に思うことが起こる医院に勤めるのは正直しんどいと思います。
 スタッフのご家族からしても、医療従事者として社会貢献していると期待されていると思います。
 なので、筋の通らない治療費用の請求を行ったり、診断根拠が不透明な状態、患者さんが治療内容に同意されてない状態でやみくもに施術を行うことは一切ございません。

③ リモデンタルクリニックは僕と妻の理想や想いを込めた医院です。スタッフに意見や考えを要求し医院の何かを背負わすことはストレスになると考えているので、僕と妻が医院の方針をリードし、スタッフは協力してくれる仲間だと捉えています。
 医院において、答えを持っているのは院長です。スタッフに「どうしたら良いんだろう。院長はどうして欲しいんだろう。」と考えさせることは時間や労力の搾取なので、僕がこうして欲しいと思うことは、スタッフの気配りや考えに頼らずに、速やかに答えを伝えるようにしています。

 当院ではこの10年間求人を出しておりませんが、毎年5〜6名の歯科衛生士さん、歯科助手さんの求人の問い合わせを頂いております。求人を出す際には優先的にご連絡させて頂くために、ご了承頂いた上で連絡先を控えさせておりますが、その名簿も40名を超えている状況です。

 歯科医師も今までに3名の就職希望がございました。
 
 その時々で大変恐縮しつつお断りしておりますが、当院にインスピレーションを感じてご連絡頂いたその思いは、とても嬉しく感じております。



 当院の『あなたの歯医者さんでありたい』というスローガンは、働いてくれるスタッフに対しても言えることです。
10年間、1人の退職者も出ていない医院であることは、僕と副院長とスタッフの4人が力を合わせて歩み寄り、成し遂げた結果です。

 この先、求人を出す際には今よりももっと労働環境を整え、安心して永く勤務してもらえる医院になれるよう研鑽していきます。

投稿者: リモデンタルクリニック

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