院長のひとりごと

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2021.02.16更新

京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。

歯がないところにインプラントをしたいと患者さんがご来院されました。

処置前

インプラント治療を行うことは可能なのですが、同部の透過像が気になったため、皮質骨内への不良肉芽の迷入を疑いました。

GBR前 

治癒が正常に行われた場合、このように境界が明瞭にはなりません。治癒時に肉芽組織が迷入したため、下顎骨内の骨組織が治癒せずに回復した可能性があることをお伝えしました。この場合、肉芽組織とともに嫌気性菌も併せて存在している可能性があり、インプラントと骨組織との結合を阻害する可能性があります。患者さんにはまずはしっかりと掻爬し、骨再生処置を行った方が良いことを作成した治療計画書を元に説明し、同意頂きました。

治療計画書
GBR前後

嫌気性菌は酸素に触れることで死滅します。再掻爬、骨増生を行い、骨組織の境界が不明瞭になったことで正常に骨組織に置換されたと判断しました。インプラント手術計画書を作成、説明し、同意頂きました。

手術計画 

インプラント埋入後です。

インプラント埋入後

処置前後の比較です。流れるような平行性で幾何学的に美しいインプラント埋入を行うことができました。インプラントは補綴物(かぶせ)のようにやり直すものではありません。不安や悩みを乗り越えた患者さんの決意に応える想いや歯科医師としての技術の証として、職人が作品を作る意気込みで、手術に臨んでいます。歯科医師冥利に尽きるインプラント埋入を行うことができて良かったです。

インプラント術前術後

患者さんは12:20に来院され、局所麻酔、クリーニング後12:50から手術開始、13:40には縫合終了しました。術中術後の資料の確認を患者さんと行い、13:50には医院をお出になられました。患者さんも喜んで下さったので、良かったです。

医療広告のガイドラインに基づき、治療概要を記載致します。

治療名:インプラント手術

治療内容:抜歯して骨再生後、4本のインプラントを埋入。

治療に際してご理解頂いたこと:局所麻酔が必要です。骨再生処置、インプラント治療では外科処置が必要です。インプラントドリリング時、歯の切削に伴い、振動などの違和感があります。治療途中は歯を入れることができませんが、ご希望でしたら、部分義歯を作成致します。

治療後にご注意頂くこと:治癒は術後の患者さんの動向に依存する部分もあります。手術後2〜3時間は患部を良く冷やして頂いた方が腫れにくくなります。手術後当日は汗をかくような体を温める血行が良くなることは控えて、安静にして頂いた方が腫れにくくなります。2〜3日は腫れることがございます。

手術時間:骨再生手術約50分、インプラント4本埋入手術 約50分

費用:骨再処置、診断料、手術基本料、4本インプラント埋入手術(印象、上部構造等は含んでおりません) 約90万円

投稿者: リモデンタルクリニック

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